岐阜県南西部に位置する海津市は、木曽三川に囲まれた自然豊かなまち。
水とともに育まれてきた暮らしの中で、昔ながらの食文化が今も大切に受け継がれています。

観光で訪れる人にとっては旅の楽しみとして、
地元の人にとっては「やっぱりこれ」と感じる日常の味として――。
今回は、海津市を代表するご当地グルメの中から、南濃みかん・なまず料理・草もちを中心にご紹介します。

🍊 甘みが増す“蔵出し”が特徴「南濃みかん」

海津市は、岐阜県内で唯一のみかんの産地
温暖な気候と養老山地の南向き斜面を生かし、南濃地域では古くからみかん栽培が行われてきました。

南濃みかんの大きな特徴は、収穫後すぐに出荷せず、一定期間貯蔵する「蔵出し」。
このひと手間によって酸味がやわらぎ、甘みがぐっと引き立ちます。

地元の直売所や道の駅でも人気が高く、
海津市を代表する味覚として親しまれています。

▶ 参考:月見の里 南濃
https://tsukimi-no-sato.com/

🐟 木曽三川の恵みを味わう「なまず料理」

なまずは日本の川に広く生息しているものの、食卓に並ぶ機会は多くありません。
しかし、木曽川・長良川・揖斐川という三つの大河に囲まれた海津市では、なまずは昔から身近な川魚として親しまれてきました。

水の豊かな環境に育まれたなまずは、白身でクセが少なく、やわらかな身質が特徴。
なかでも代表的なのが、注文を受けてから一尾ずつ焼き上げるなまずの蒲焼です。

香ばしい皮目と甘さ控えめのタレが調和し、
うなぎのようなこってり感はなく、ふっくらとした身の中に上品な旨みが広がります。
骨はやわらかく処理され、食感もなめらか。

店によっては、ご飯の上に蒲焼をのせた「なまず丼」として提供され、
参拝客や地元の人にとっての定番ランチとなっています。

蒲焼のほか、天ぷらや唐揚げ、刺身など調理法もさまざま。
そこには、水の都・海津ならではの食文化と、川とともに生きてきた暮らしの知恵が息づいています。

🍡 よもぎの香りが広がる、素朴でやさしい「草もち」

海津市内では、天然よもぎを使った草もちが昔から親しまれています。
鮮やかな緑色と、口に入れた瞬間に広がるよもぎの香りが特徴で、
あんこのやさしい甘さとのバランスも絶妙です。

千代保稲荷神社(おちょぼさん)の参道を中心に、
老舗和菓子店から地域に根ざした菓子店まで、それぞれにこだわりの草もちが並びます。
食べ比べを楽しむのも、海津市ならではの楽しみ方のひとつです。

▶ 大福屋(千代保稲荷参道)
https://chiyohoinari-daifukuya.com/
▶ かわしまや
https://kawashimaya-kaizu.jp/
▶ 九洲屋(Instagram)
@kyushuya1111

🔖 地域の風土が育んだ「変わらないおいしさ」

南濃みかん、なまず料理、草もち。
どれも土地の風土と人の暮らしの中で育まれてきた、やさしく安心できる味ばかりです。

日常の延長にあるからこそ、観光で訪れたときには新鮮に映る――
そんな海津市のグルメを、ぜひ現地で味わってみてはいかがでしょうか。

▶ 海津市観光協会|グルメ情報
https://kaizukanko.jp/gourmet.html

※本記事の内容は 2026年1月9日時点 の情報です。