岐阜県北部・飛騨地域の蔵元がつくる地酒と日本酒スイーツは、訪れる人の心をほっと温めてくれます。
見学や試飲を通して、職人の手仕事や酒の香りを間近で感じられるのも魅力。
今回は、冬でも見学・試飲が楽しめる 渡辺酒造店(飛騨市) と 原田酒造場(高山市) を中心に、地酒と日本酒スイーツを一緒に味わえる、岐阜ならではの“大人のごほうびグルメ”をご紹介します。
❄️ 飛騨地域の地酒
岐阜県北部に広がる飛騨地域は、高山市・飛騨市・下呂市・白川村の3市1村で構成され、県の総面積の約4割を占める広大なエリア。
豊かな自然と清らかな水に恵まれ、古くから良質な酒米と寒冷な気候を活かした酒造りが行われてきました。
🍶 渡辺酒造店(飛騨市)/蓬莱(ほうらい)
飛騨古川の情緒ある町並みに溶け込むように佇む渡辺酒造店は、明治3年(1870年)創業の老舗蔵。
江戸時代から続く商家の町・壱之町で、地元の清らかな水と厳しい寒さを活かした酒造りを続けています。
代表銘柄の「蓬莱(ほうらい)」は、初代・久右衛門の酒が「えもいわれぬ、珠玉のしずく」と評されたことに由来する名酒。
その味わいは時を経ても変わらず、香り高くまろやかな“飛騨の誇り”として愛されています。
見学は通年で受け付けており、蔵の中では発酵の香りと職人の真剣な手仕事を間近に感じられます。
試飲コーナーでは、季節限定の「しぼりたて」や「純米吟醸 雪蔵出し」など、
冬の寒仕込みならではの瑞々しい味わいを堪能することができます。
公式サイト:https://www.sake-hourai.co.jp/inspection/kura-kengaku/
☕ 禁断の大吟醸コーヒー ― 酒蔵が作る“大人のスイーツ”
渡辺酒造店が手がける人気商品「禁断の大吟醸コーヒー」は、モンドセレクション最高金賞受賞酒「蓬莱 純米大吟醸 極意傳」を使用。
大吟醸の華やかな香りを豆にたっぷり染み込ませて焙煎した、贅沢なドリップコーヒーです。
一口飲むと、まるでフルーティーな日本酒を思わせる香りが広がり、苦みの奥にほんのりとした吟醸香が感じられます。
冬の午後、雪を眺めながらゆっくり味わいたい、“大人のひととき”にぴったりの一杯です。
🍶 原田酒造場(高山市)/山車(さんしゃ)
原田酒造場は、江戸末期の安政2年(1855年)に創業。
徳川幕府直轄地「飛騨」の旧城下町・三之町で酒造りを始め、以来160年以上にわたり伝統の味を守り続けてきた老舗蔵です。
代表銘柄「山車(さんしゃ)」は、江戸時代に栄えた高山祭の豪華な屋台“山車”にちなんで名づけられたもの。
華やかでありながら気品のあるその名の通り、酒質もふくよかで香り高く、しっかりとした旨みを感じられるのが特徴です。
飛騨の厳しい寒さの中で行われる「厳冬寒造り」によって、雑味のない繊細な味わいを実現。
全国新酒鑑評会では金賞を多数受賞しており、伝統と技術の高さが評価されています。
見学や試飲も楽しめる蔵内では、出来たての生原酒や季節限定酒を味わうことができ、
高山の町並み散策とあわせて立ち寄りたい人気の蔵元です。
公式サイト:https://www.sansya.co.jp/fs/sansya/c/gr42
🧁 元祖 地酒チーズケーキバー ― チーズ×日本酒の黄金比
原田酒造場が2年の構想と試作を重ねて完成させた「地酒チーズケーキバー」。
代表酒「山車 金印上撰 辛口」とクリームチーズを黄金比でブレンドし、日本酒の旨みとチーズのコクを見事に融合させたスイーツです。
モンドセレクション金賞を受賞した酒とのマリアージュは格別。
冷やしても、コーヒーやお茶と合わせても美味しく、おみやげにも喜ばれる“飛騨スイーツの新定番”として注目されています。

❄️ 冬の蔵めぐりを楽しむポイント
- 見学は事前予約制が多いため、公式サイトやSNSで最新情報をチェック。
- 蔵内は冷え込みやすいので、温かい服装を忘れずに。
- 雪道ドライブに注意。 飛騨エリアは積雪が多いため、公共交通機関+徒歩がおすすめ。
- 試飲後は「ノンアルスイーツ」やお土産で余韻を楽しむのもおすすめです。
〜 編集部より 〜
冷たい空気が酒を磨き、雪の静けさが味を深める…。
冬の岐阜では、蔵元で味わう地酒とスイーツが、心も体も温めてくれます。
※この記事は、2025年11月12日時点のものです。