朝晩の空気がひんやりしてくると、食べたくなる“あの香り”。
鉄板の上でジュウッと焼ける音、味噌の香ばしい匂い、湯気の向こうに見えるご飯茶碗——。
そう、岐阜県民の冬の定番といえば「けいちゃん」です。

寒い季節の食卓を囲むとき、思わず「やっぱりこれだよね」と声が出る、岐阜が誇るご当地グルメをあらためてご紹介します。

 

🍳 岐阜のソウルフード「けいちゃん」とは?

「けいちゃん」は、鶏肉を味噌や醤油ベースのタレに漬け込み、キャベツなどの野菜と一緒に鉄板で焼く郷土料理。
岐阜県の奥美濃や飛騨地方を中心に広まり、今では県内各地で家庭の味として親しまれています。

そのルーツは、かつて養鶏が盛んだった時代に「廃鶏(はいけい)」をおいしく食べる工夫から生まれたとも言われています。
家庭によって味付けが異なり、「味噌派」「しょうゆ派」「にんにく多め派」など、まさに**“うちの味”**があるのも魅力です。

 

🍳 鉄板で焼く香ばしさが、冬のごちそう

味噌の焼ける香りと、キャベツの甘み、鶏肉のジューシーさ。
熱々の鉄板を囲んで食べるけいちゃんは、寒い冬こそおいしさが際立ちます。

家庭ではホットプレートを使えば手軽に調理でき、残ったタレにうどんやご飯を加えれば“シメ”まで楽しめる万能メニュー。寒い日のおうち時間が、ちょっと特別になるあたたかさです。

🍳  郡上と下呂の“けいちゃん”

岐阜県の中でも、郡上と下呂はけいちゃん文化が特に根付いたエリア。
それぞれの地域では、少しずつ違った味や楽しみ方が広がっています。

  • 郡上の鶏ちゃん(けいちゃん)
    郡上のけいちゃんは、味噌や醤油、にんにくやしょうがなどを使った濃厚な味付けが特徴。
    家庭やお店ごとにタレの配合が異なり、同じけいちゃんでも味わいが少しずつ違います。
    地元の精肉店ではオリジナルだれで漬け込んだ商品が並び、
    「食べ比べ」も楽しみのひとつ。郡上の冬には欠かせない、郷土のあたたかい味です。
    ➡ 詳しくはこちら:TABITABI郡上|鶏ちゃん↗
  • 下呂の鶏ちゃん(けいちゃん)
    温泉地として知られる下呂市でも、けいちゃんは冬の定番料理。
    鶏肉とキャベツを特製のタレで炒めるスタイルで、味付けは味噌・醤油・塩など多彩。
    下呂特有のやや甘めの味噌だれが人気で、旅館や食堂、居酒屋などさまざまなお店で味わえます。
    観光客にも評判が高く、「温泉帰りにけいちゃん定食を食べる」のが冬の楽しみという人も多いそう。
    ➡ 詳しくはこちら:下呂市の名物!鶏ちゃん食べつくしマップ↗

 

🍳  岐阜の冬は“けいちゃん”であったまろう

けいちゃんは、派手さはなくとも、どこか懐かしくて心が落ち着く味。
家族や友人と鉄板を囲んで笑い合う時間こそ、冬のごちそうかもしれません。

外は冷たい風でも、ジュウッと焼ける音と香ばしい匂いがあれば、
きっと心までぽかぽかに。
この冬は、岐阜の味「けいちゃん」であったまりましょう。

 

 

※この記事は、2025年11月10日時点のものです。