冬が深まるにつれて、岐阜県では“乾燥による不調”が気になりはじめる季節になってきました。
気象庁の観測データを見ても、岐阜県では11月〜2月にかけて湿度がぐっと下がる傾向があり、肌荒れやのどの乾燥、風邪・感染症が増えやすい環境になります。
この記事では、岐阜県の気象データをもとに、冬の乾燥と上手に付き合うためのポイントをまとめました。

🔵 気象庁データで見る岐阜市の湿度
気象庁「過去の気象データ検索」によると、岐阜市(岐阜地方気象台)の冬季の平均湿度は次のように推移しています。
▪️ 11月:62%
▪️ 12月:60%
▪️ 1月:58%
▪️ 2月:58%
(情報元:気象庁「過去の気象データ検索」)
冬本番の12〜2月は、湿度が40%台まで下がる日も多く、肌やのどの水分が奪われやすくなる時期です。
🔵 内陸にある岐阜は、冬の乾燥が特に進みやすい
岐阜県は海から離れた“内陸県”のため、冬はとくに乾燥しやすい傾向があります。
その理由は、
・気温が低い
・空気中の水分が少ない
・北風でさらに乾燥が進む
という条件が重なり、全国的に見ても乾燥しやすい地域と言われています。
「なんだか最近カサカサする…」と感じたら、気候的にも“乾燥期”に入っているサインかもしれません。
🔵 乾燥が続くと起こりやすい体の変化
厚生労働省や環境省の情報によると、湿度が低い環境ではこんなトラブルが増えやすくなります。
- ▪️ 肌がカサつき、かゆくなりやすい
乾燥した空気は皮膚の水分を奪い、バリア機能が低下しがちに。 - ▪️ のどがイガイガし、鼻の奥が乾きやすい
粘膜が乾くことで炎症を起こしやすくなり、声がれや痛みにつながることも。 - ▪️ 感染症が広がりやすくなる
湿度40%以下ではウイルスが空気中に漂いやすいとされており、風邪・インフルエンザの流行と関係があるとされています。
🔵 医療機関がすすめる “冬の乾燥ケア”
岐阜県内の皮膚科・耳鼻科・内科では、次のような日常ケアがすすめられています。
どれも今日からできる、ちょっとした工夫です。
- 🔹 室内の湿度は「40〜60%」が理想
加湿器がないご家庭でも、
・濡れタオルを室内に干す
・洗濯物を部屋干しする
・観葉植物を置く
など、簡単に湿度を保つ方法があります。 - 🔹 入浴後は“5分以内”に保湿を
皮膚科の一般向け情報でも、保湿剤は入浴後すぐが効果的とされています。
・化粧水 → 乳液 → クリーム
・ワセリン(乾燥が強い部分に)
と重ねて塗ることで、うるおいを逃しにくくなります。 - 🔹 のどの乾燥には「こまめな飲水」
外出中や寝る前などにも少しずつこまめに飲むことがポイント。
マスクの着用はのどの湿度が保たれやすく、炎症の予防にもつながります。
🔵 こんな症状が続くときは受診を
乾燥だけでなく、別の病気が隠れていることもあるため、次のような症状は医療機関への相談がすすめられます。
- ▪️ 保湿しても良くならない肌のかゆみ
- ▪️ のどの痛み・声がれが長引く
- ▪️ 鼻血が繰り返し出る
- ▪️ 発熱や咳が続く
不安なときは、早めに皮膚科・耳鼻科・内科を受診しましょう。
📌 まとめ
岐阜県の冬は、気象庁データから見ても“乾燥しやすい季節”です。
肌やのどを守るためには、ちょっとした習慣がとても大切。
・室内湿度40〜60%
・入浴後の丁寧な保湿
・こまめな飲水
・マスクで粘膜を守る
無理のない範囲で続けながら、冬を健やかに過ごしていきましょう。
▼ 情報元
気象庁「過去の気象データ検索」
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/
環境省「健康と室内環境について」
厚生労働省「感染症予防情報」
日本皮膚科学会 一般向け情報
岐阜県公式サイト(気候・健康情報)
※この記事は、2025年12月12日時点の情報をもとに作成しています。